母と娘、日本逸出記 〜2025年の決意〜

この国は—

私たちを守ろうとしていない。

嫌われている?そんなものじゃない。

きっと、憎まれてさえいる。

きっかけは、一本の動画でした。

「大阪万博 開催前 作業員の忠告と本音 絶対に行かない方がいい」

大阪・関西万博の建設作業員は、過酷な労働環境に直面しています。会場となる人工島・夢洲では、直射日光を遮るものがなく、高湿度と相まって熱中症のリスクが高まっています。さらに、日陰や水分補給の場所が限られており、作業員からは不満の声が上がっています。

出典:建築業界 THE リアルTV

微かにわかっていたことの答え合わせになりました。

YouTubeというのは、不思議な場所です。

ある日、ふいにタイムラインに現れる一本の動画。

そのサムネイルの中に、まさしく“今の自分に必要な言葉”が詰まっていたりします。

まるで、見えない誰かに「今、これを受け取って」と差し出されたかのように。

偶然の顔をした、必然のメッセージ。

つづく

「動き出すためには早めに手を打つ」

それが私の方法です。

未来に備えて今できることをしておくことに無駄はありません。

見えない未来に向けて種まき。それをするのに早すぎることはないからです。

つづく

「必要なことだけ残る、そのあと豊かさやってくる」

この言葉をおまじないのように唱え続けた、この1ヶ月間。
金銭的に苦しく、もうどうにもならないと匙を投げそうになったとき、買い出しの行き帰りの道で、歩くリズムに合わせて繰り返し呟いた。

それでも、不安がる自分の心をなだめるために、なんでもいいから言葉が必要だった。
そうでもしなければ、いてもたってもいられず、娘の前で笑顔をひとつも作れなくなる恐れがあった。
だから、やむなくそうしていた。

けれど、続けるうちに、少しずつ流れがそちらに傾きはじめた。

「本当に大切なものだけ残る」。
今日は、その効果をこれまで以上に実感できた日だった。

詳しく書くのはヤボなので控えるけれど、必要な仕事だけが残り、不安を感じていた仕事は消えていく。
そうした流れが、確かにやってきたのだ。

「母と娘、日本逸出」。
どこか遠い夢のように感じていたこの言葉が、昨日、そして今日でぐっと近くなった手応えがある。

つづく

  • 自分を責める必要はない
  • これまでの経験をどう活かすか
  • ここからどう動くのか

1年間で私は貯金を全て使い果たしてしまった。

あんなにあった貯金は今は7万円ちょっとに目減りし、こんなことになる前にもっとなんとかできなかったのか——そう思うのは当然かもしれない。

でも、だからといって遊んでいたわけじゃない。

家事をこなし、中学生の娘を育て、週に2回、火木曜日のN中等部のネットコースで1日も欠かすことなく親子共学で机を並べてきた。

そして、自分の夢に向かって「書いて食べていくこと」に特化し、歴史小説を執筆しながら3つの文学賞に応募をした。そのうちの2つはすでに落選の通知を受け取ったが……。

この1年間は決して無駄ではなかった。今ここで、経験をどう活かすか、そしてここからどう動くかが肝(きも)なのだ。

貯金はいったんゼロになる必要性があったのだ……そう、自分でもうっすら気づいていたことに。

その詳細は以下の記事に記しています。

つづく

冬の電気代が24,691円(1月分)
2月分は19,805円。

親子二人暮らしで、この額。

異常だと思った。

暖房をつけなければ、寒さに震え、健康を損なう。
だからつける。
そして、請求書を見てため息をつく。

搾取だと思った。

「冬だからこそ、暖房費の負担を軽くするのが電気供給元(ひいては日本政府)の人情ではないか。」

怒りが込み上げた。

そして、ふと思った。

「もう、出よう。私たち、この日本を逸出しよう。」

つづく

今の日本にいなくちゃいけない理由は何もないかもしれない。

気づいてしまったことは、私たちはこの国に縛られている必要がないということ。

物価高騰、電気代の高額請求、マスク生活の逆戻り、感じられない政府の温もり、未来への不安。

これらが積み重なり、私たちはもう、「このままでは生きていけない」と強く感じるようになった。

ここにいて私たちはこれからどうなる?

私たちは国に守られていない。

この国の温かみが年々薄らぎ、心が冷える。

社会の支援を期待しても、それは届かず、ただ経済的な負担だけが増していく。

無力さと絶望感が日々の中で重くのしかかり、心の中に大きな空虚を感じている。

私たちは、この国で未来を見つけることができるのだろうか?

今、気づいてしまった。

私たちが未来に希望を持てる場所は、別の国かもしれない。

ここにいても、私たちの心はどんどんすり減る一方だ。

だからこそ、私たちは決意する。

新しい土地で、新しい未来を築くために、今、日本を脱出しようと。

  • :40代後半のシングルマザー(2023年5月15日〜)/無職
  • :15歳・中学3年生/天台宗立の中学校を自主退学・N中等部ネットコース在学(2024年1月〜)
  • 金銭面で頼れる人は誰もいない
    • 親兄弟、別れた夫にお金のことは頼れない。
    • 前夫には、子どもの親権を快く譲ってもらえた恩がある。
    • 離婚時に夫婦の財産分与を受け取った。
    • 親には20代半ばで借金を肩代わりしてもらったことがあり、金銭面で信用されていない。
    • 離婚してシングルマザーとなった私の懐具合を両親は一度も聞いたことがない。おそらく聞くのが怖いのだろう。金の無心をされたらたまらないと思って触れずにいるのだろう。